黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)の図柄
◆黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)の図柄は、
「鳳麟・きりたけほうりん」や「桐竹鳳凰・きりたけほうおう」と呼ばれています。
・泰平の世を治めた君主をたたえ、天上から鳳凰ほうおうが舞い降りてくるとされています。
その鳳凰は、六十年に一度実る竹の実を食して桐に住まっています。しかし、乱世と共にたちまち天上へ還るとされ、善君の世の証しとして天皇の袍に織り表されてきました。
◆上から、鳳凰(ほうおう)・桐・竹そして麒麟(キリン)がいます。
※麒麟(きりん)のない図柄は「桐竹鳳凰・きりたけほうおう」と呼ばれます。
◆雛人形の歴史を振り返ると、
この黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)の図柄はひな人形の衣裳にも多く使用されています。
このケースセットは平成天皇の即位の礼のデザインです。
女雛は美智子上皇后の鶴の衣裳です。
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